最近単体リン関連の研究してるので勉強したことをちょくちょくメモしようかと思います。
気が向いたら動画にまとめて投稿できたらいいなぁ.
ブログでは動画用のメモとして書こうと思っているのでちょっと難しいところもあるかもです。
でも中学、高校化学レベルで出来るだけかみ砕いて説明出来たらいいなと思います。
わかりにくいところとかあったら自分の勉強にもなるので気楽にコメントなりtwitterなりで聞いてね(^-^)/
正直、wikipediaと同じことをしゃべってもしゃーない気がするけどまずは化学の面で基本的なところから。
リンの歴史もなかなか面白いですし、それメインの記事もどんどん作りたいというかそれがメインになると思うんですけど、やっぱり研究やってる身としてリンの化学的特性の話を最初にしたい!(笑)
ということで今回はリンの超基本的な化学的特性についてのざっくりした記事です。
リンは原子番号15, 第15族元素で原子量30.97の元素です。原子配置は[Ne]3s^2 3p^3
・・・大体の人はなんのこっちゃ(笑)って感じだと思います。というか原子配置って高校化学じゃなかったっけ。まあ、こんな数値は別にどうでもいいのです。
大事なのは、すっごい反応性が高くいろんなものと化合物を作るし、単体だとすっごい複雑な結合するってこと。
lone pair(非共有電子対のこと。漢字だと長くて噛むからみんなローンペアって言ってます笑) 1個、 結合手が3個。3本も結合手があるおかげで炭素のようにいっぱい結合できますが、lone pair があるせいで静電反発があり、すっっっごい変な構造の結晶になります。またその反発のせいで角度がひずんで不安定な構造になったりして、なんかよくわかんないけど反応性が高かったり低かったり・・・といったややこしい性質で、歴史的にいろんな研究者の頭を悩ませている厄介な奴です。
でも、だからこそ、応用が効きそうだし、研究のし甲斐がありますよね。
同じく様々な構造や化合物がある炭素だって有機化学っていう一つの学問になるくらい発展しましたし。
15族元素はみんな価電子が同じ数だけど、窒素は常温で気体だし。ヒ素は超有毒だし。アンチモンはよく知らないし(笑)。
単体リンは常温固体で人体の中にも割とある元素ですし、そんなに有毒でもなくて研究しやすい!ってのも嬉しいポイントですよね。単体リン試薬の扱いはちょっと気を付けないといけないですけど、そんなに扱いにくいわけでもないです。
なにはともあれ、
「リンは結合手が3本だから反応性が高くていろんなものと反応していろんな化合物つくる。 炭素と比べると、原子にある1個の lone pair (孤立電子対)が化合物や単体結晶のなかで変な働きをするのが化合物内のミクロな構造に影響を与えて(静電反発とかルイス塩基とか)、マクロな面白い性質をつくる!」
ってことが、今回の記事で言いたいことでした。
次の記事どうしようかな。マクロな面白い性質とか書いちゃったし、やっぱり化合物の紹介とかしようかな?でもまずはリンの歴史かな?うーむ
リンは奥が深すぎて何から書けばいいのか迷いますね(笑)
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